建築資材として知られる『セメント』『モルタル』『コンクリート』
これらは似ているようで、すべて違うものを指します。
◆セメント
「コンクリート」や「モルタル」の材料。
一般的な『セメント』の主原料は、石灰石・粘土・けい石・酸化鉄などで、
水による化学反応で硬化する粉体。
骨材となる砂などの材料を結合・凝固させるための接着剤の役割で、単体で使用されることは多くない。
◆モルタル
「セメント」と砂、水を練り混ぜた建築資材。
硬化した状態のものも「モルタル」という。
◆コンクリート
「セメント」に砂と砂利、水を混ぜ硬化させたもの。
硬化する前の状態は「生コンクリート」「フレッシュコンクリート」と呼ばれることが多い。
「モルタル」に比べ強度が高いため、土木・建築に幅広く使用される建築資材。
特に「コンクリート」の弱点である引張力を鉄筋で補った「鉄筋コンクリート(RC)」は、
一般住宅をはじめ、ビルやダム・道路・橋梁など様々な場所で使用されている。